導入
例外処理は、プログラムの堅牢性を高めるための重要な要素です。特にC#のような言語では、例外を効果的に処理することで、エラー発生時の動作を制御し、ユーザー体験を向上させることができます。今回は、特定のシチュエーションに基づいた例外設計について探求し、実務で役立つ知識を深めます。
教科書レベルの解説(例外設計)
重要な概念の整理
例外設計において、まず考慮すべきは「例外の種類」です。C#では、システム例外とアプリケーション例外があり、それぞれ異なる目的で使用されます。システム例外は、環境に依存する問題を示し、アプリケーション例外は、ビジネスロジックに関連するエラーを示します。この区別を理解することで、適切な例外処理を実装する基盤が整います。
コード例(C#)
using System;
public class DataProcessor
{
public void ProcessData(string input)
{
if (string.IsNullOrEmpty(input))
{
throw new ArgumentException("Input cannot be null or empty.", nameof(input));
}
try
{
// データ処理のロジック
Console.WriteLine($"Processing: {input}");
// ここで例外が発生する可能性のある処理を行う
}
catch (FormatException ex)
{
// 特定の例外をキャッチして処理
Console.WriteLine($"Data format error: {ex.Message}");
}
catch (Exception ex)
{
// その他の例外をキャッチ
Console.WriteLine($"An unexpected error occurred: {ex.Message}");
throw; // 再スローすることで上位層に通知
}
}
}
コードの行ごとの解説
- using System; – 必要な名前空間をインポート。
- public class DataProcessor – データ処理を行うクラスを定義。
- public void ProcessData(string input) – データ処理のメソッドを定義。
- if (string.IsNullOrEmpty(input)) – 入力が空でないかをチェック。
- throw new ArgumentException(…) – 入力が不正な場合、例外をスロー。
- try { … } – 例外が発生する可能性のある処理を囲む。
- catch (FormatException ex) – 特定の例外をキャッチして処理。
- catch (Exception ex) – その他の例外をキャッチし、エラーメッセージを表示。
- throw; – 例外を再スローし、上位層に通知。
練習問題編
以下の練習問題に挑戦し、例外設計の理解を深めましょう。
- 問題1: 引数に負の値が渡された場合に、適切な例外をスローするメソッドを実装してください。
- 問題2: 複数の例外を同時にキャッチし、それぞれに対して異なる処理を行うコードを示してください。
- 問題3: 再スローした例外をキャッチして、エラーログをファイルに記録する処理を追加してください。
- 問題4: 例外が発生した場合に、ユーザーに通知する機能を追加してください。
- 問題5: 例外処理のないコードを示し、どのような問題が発生するかを説明してください。
まとめ
- 例外設計は、プログラムの信頼性を向上させるために不可欠な要素である。
- 例外の種類を理解し、適切な処理を実装することが重要。
- 特定のシチュエーションを想定した例外処理は、実務での問題解決に直結する。