プログラミング上級

上級 RESTとGraphQLの使い分け|アンチパターン編

導入

現代のアプリケーション開発において、RESTとGraphQLはデータ取得の主要な手法として広く利用されています。しかし、それぞれの特性を理解せずに適切なシチュエーションで使わないと、パフォーマンスの低下やメンテナンス性の悪化を招くことがあります。この文書では、実際の業務で遭遇しやすいシチュエーションを通じて、RESTとGraphQLの使い分けにおけるアンチパターンを探ります。

教科書レベルの解説(アーキテクチャ / 実務設計)

重要な概念の整理

RESTはリソース指向のアーキテクチャスタイルであり、HTTPメソッドを使用してリソースの操作を行います。一方、GraphQLはクエリ言語であり、クライアントが必要なデータを指定して取得することができます。RESTはエンドポイントごとに異なるデータを返すため、過剰なデータ取得や不足するデータのリクエストが発生しやすいのに対し、GraphQLはクライアントの要求に応じて柔軟にデータを取得できる利点があります。

コード例(Python)


from flask import Flask, jsonify
from flask_graphql import GraphQLView
from graphene import ObjectType, String, Schema

app = Flask(__name__)

# RESTエンドポイント
@app.route('/api/user/')
def get_user(user_id):
    user = {"id": user_id, "name": "Alice", "age": 30}  # 仮のデータ
    return jsonify(user)

# GraphQLスキーマ
class User(ObjectType):
    id = String()
    name = String()
    age = String()

class Query(ObjectType):
    user = String(user_id=String(required=True))

    def resolve_user(self, info, user_id):
        return {"id": user_id, "name": "Alice", "age": 30}  # 仮のデータ

schema = Schema(query=Query)

# GraphQLエンドポイント
app.add_url_rule('/graphql', view_func=GraphQLView.as_view('graphql', schema=schema, graphiql=True)

if __name__ == '__main__':
    app.run()

コードの行ごとの解説

  1. FlaskとGraphQL関連のライブラリをインポートします。
  2. RESTエンドポイントを定義し、ユーザー情報をJSON形式で返します。
  3. GraphQLのスキーマを定義し、ユーザー情報を取得するクエリを作成します。
  4. GraphQLエンドポイントを設定し、クライアントからのクエリを処理します。
  5. アプリケーションを実行します。

アンチパターン編

RESTとGraphQLの使い分けにおける一般的なアンチパターンの一つは、REST APIを使用して大量の関連データを取得しようとすることです。例えば、ユーザー情報とその関連する投稿情報を取得する際に、RESTエンドポイントが複数必要になることがあります。これにより、クライアントは複数回のリクエストを行い、待機時間が長くなることがあります。

この問題を解決するためには、GraphQLを使用して一度のリクエストで必要なデータを取得することが推奨されます。GraphQLを導入することで、クライアントは必要なフィールドだけをリクエストし、過剰なデータ取得を防ぐことができます。

まとめ

  • RESTはシンプルなリソース操作に適しているが、関連データの取得には限界がある。
  • GraphQLは柔軟なデータ取得が可能で、過剰なデータ取得を防ぐ。
  • 特定のケースに応じて、RESTとGraphQLを適切に使い分けることが重要。