C#中級

中級 C#で学ぶ例外設計|ケーススタディ編

導入

例外設計は、プログラムの信頼性を高め、予期しないエラーに対処するための重要な技術です。特にC#のような言語では、例外処理の仕組みが強力であり、適切に活用することで、エラー発生時の挙動を制御できます。本記事では、具体的なケーススタディを通じて、実務に即した例外設計のポイントを探ります。

教科書レベルの解説(例外設計)

重要な概念の整理

例外設計は、エラーが発生した際にどのように処理を行うかを決定するプロセスです。C#では、try-catchブロックを使用して例外を捕捉し、適切な処理を行います。例外の種類には、システム例外とユーザー定義例外があります。システム例外は、プログラムの実行中に発生する通常のエラー(例:NullReferenceException)であり、ユーザー定義例外は、特定のビジネスロジックに基づいて発生させることができます。

コード例(C#)


// ユーザー定義の例外
public class InvalidInputException : Exception
{
    public InvalidInputException(string message) : base(message) { }
}

public class Calculator
{
    public int Divide(int numerator, int denominator)
    {
        if (denominator == 0)
        {
            throw new InvalidInputException("分母はゼロにできません。");
        }
        return numerator / denominator;
    }
}

コードの行ごとの解説

  1. ユーザー定義の例外クラス InvalidInputException を作成し、コンストラクタでエラーメッセージを受け取ります。
  2. Calculator クラス内に Divide メソッドを定義します。
  3. 分母がゼロの場合、InvalidInputException をスローし、適切なエラーメッセージを提供します。
  4. 分母がゼロでない場合、通常の割り算を行い、結果を返します。

ケーススタディ編

架空のプロジェクト「数値計算アプリ」を設定します。このアプリは、ユーザーから入力された数値を基に計算を行います。ユーザーが誤った入力を行った場合、適切な例外処理を実装する必要があります。

プロジェクトの初期段階では、ユーザー入力の検証が不十分で、分母がゼロになるケースを考慮していませんでした。結果として、アプリがクラッシュし、ユーザー体験が損なわれる事態に陥りました。この問題を解決するために、例外設計を見直し、InvalidInputException を導入しました。

さらに、例外発生時にはユーザーにわかりやすいメッセージを表示し、再入力を促すようにしました。この設計により、ユーザーはエラーの原因を理解しやすくなり、アプリの信頼性が向上しました。

まとめ

  • 例外設計は、エラー処理を適切に行うための重要な要素である。
  • ユーザー定義例外を活用することで、ビジネスロジックに即したエラーメッセージを提供できる。
  • 実際の業務においては、ユーザーの入力を検証し、適切なフィードバックを行うことが重要である。