導入
マイクロサービスアーキテクチャは、アプリケーションを小さな独立したサービスに分割することで、開発の効率性やスケーラビリティを向上させる手法です。このケーススタディでは、架空のプロジェクト「オンライン書店」を通じて、TypeScriptを用いたマイクロサービスの実装方法とその課題について探ります。
教科書レベルの解説(マイクロサービス)
重要な概念の整理
マイクロサービスは、各サービスが独立して開発・デプロイできる特性を持ちます。これにより、異なるチームが異なる技術スタックを使用することが可能になります。しかし、サービス間の通信やデータの一貫性を保つことが大きな課題となります。特に、APIゲートウェイやサービス間の認証、トレーシング、エラーハンドリングなどの設計が求められます。
コード例(TypeScript)
import express from 'express';
import axios from 'axios';
const app = express();
const PORT = 3000;
app.get('/books', async (req, res) => {
try {
const response = await axios.get('http://book-service:4000/books');
res.json(response.data);
} catch (error) {
res.status(500).send('Error fetching books');
}
});
app.listen(PORT, () => {
console.log(`Server is running on http://localhost:${PORT}`);
});
コードの行ごとの解説
- 最初に、Expressフレームワークをインポートし、アプリケーションを初期化します。
- ポート3000でリスニングを開始します。
- `/books`エンドポイントにGETリクエストが来た際の処理を定義します。
- 内部で、別のマイクロサービス(書籍サービス)に対してHTTPリクエストを行います。
- 成功した場合は、書籍のデータをクライアントに返します。
- エラーが発生した場合は、500ステータスコードを返します。
ケーススタディ編
「オンライン書店」プロジェクトでは、書籍情報を管理する「書籍サービス」と、ユーザー情報を管理する「ユーザーサービス」を分けて実装しました。しかし、ユーザーが書籍を購入する際、これら二つのサービス間でのデータの整合性が問題となりました。特に、ユーザーが購入する際に在庫情報をリアルタイムで確認する必要がありました。
この問題を解決するために、イベント駆動アーキテクチャを導入しました。書籍サービスが在庫を変更する際、イベントを発行し、ユーザーサービスがそのイベントをリッスンして在庫情報を更新する仕組みを構築しました。このアプローチにより、サービス間の結合度を下げ、スケーラビリティを向上させることができました。
まとめ
- マイクロサービスアーキテクチャは、独立したサービスの開発を可能にするが、サービス間の通信やデータ整合性が課題となる。
- イベント駆動アーキテクチャを採用することで、サービス間の結合度を下げ、リアルタイムなデータ更新が実現可能。