Python中級

中級 Pythonで学ぶマイクロサービス|ケーススタディ編

導入

マイクロサービスアーキテクチャは、アプリケーションを小さな独立したサービスに分割する手法として、近年多くの企業で採用されています。ここでは、架空のプロジェクトを通じて、Pythonを用いたマイクロサービスの実装における具体的な課題と解決策を探ります。

教科書レベルの解説(マイクロサービス)

重要な概念の整理

マイクロサービスは、各サービスが独立してデプロイ可能であり、異なる言語や技術スタックを用いることができる点が特徴です。これにより、開発チームはそれぞれのサービスに最適な技術を選択でき、スケーラビリティや可用性が向上します。しかし、サービス間の通信、データの整合性、エラーハンドリングなど、運用面での課題も多く存在します。

コード例(Python)


from flask import Flask, jsonify, request

app = Flask(__name__)

@app.route('/items', methods=['GET'])
def get_items():
    items = [{"id": 1, "name": "Item A"}, {"id": 2, "name": "Item B"}]
    return jsonify(items)

@app.route('/items', methods=['POST'])
def create_item():
    new_item = request.json
    return jsonify(new_item), 201

if __name__ == '__main__':
    app.run(debug=True)

コードの行ごとの解説

  1. from flask import Flask, jsonify, request – Flaskフレームワークをインポートし、アプリケーションの基本機能を提供します。
  2. app = Flask(__name__) – Flaskアプリケーションのインスタンスを作成します。
  3. @app.route('/items', methods=['GET']) – GETリクエストを処理するエンドポイントを定義します。
  4. def get_items(): – アイテムのリストを取得する関数を定義します。
  5. items = [{"id": 1, "name": "Item A"}, {"id": 2, "name": "Item B"}] – サンプルデータを作成します。
  6. return jsonify(items) – JSON形式でアイテムのリストを返します。
  7. @app.route('/items', methods=['POST']) – POSTリクエストを処理するエンドポイントを定義します。
  8. new_item = request.json – リクエストから新しいアイテムのデータを取得します。
  9. return jsonify(new_item), 201 – 新しいアイテムをJSON形式で返し、HTTPステータス201を設定します。
  10. if __name__ == '__main__': – スクリプトが直接実行された場合にアプリケーションを起動します。

ケーススタディ編

架空のプロジェクトとして、オンラインショッピングプラットフォームを考えます。このプラットフォームでは、商品情報を管理するマイクロサービスと、ユーザー情報を管理するマイクロサービスが存在します。商品情報サービスは、GETリクエストで商品リストを提供し、POSTリクエストで新しい商品を追加する機能を持っています。

このケースにおいて、落とし穴として考えられるのは、データの整合性です。商品情報サービスが独立して動作するため、ユーザー情報サービスとの間で一貫性を持たせることが難しくなります。たとえば、商品が削除された場合、ユーザーのカートにその商品が残ってしまうといった問題が発生します。これを解決するために、イベント駆動型アーキテクチャを導入し、商品削除のイベントをユーザー情報サービスに通知することで、カートの整合性を保つ方法が考えられます。

まとめ

  • マイクロサービスは独立したサービスとしての利点があるが、データ整合性の課題がある。
  • イベント駆動型アーキテクチャを活用することで、サービス間の連携を強化できる。