JavaScript中級

中級 JavaScriptで学ぶキャッシュ戦略|解説編

導入

キャッシュ戦略は、ウェブアプリケーションのパフォーマンスを向上させるための重要な手法です。特に、APIからのデータ取得が頻繁に行われる現場では、適切なキャッシュの実装が求められます。ここでは、実際の業務で遭遇しやすいシチュエーションを通じて、キャッシュ戦略の概念を深掘りしていきます。

教科書レベルの解説(キャッシュ戦略)

重要な概念の整理

キャッシュは、データを一時的に保存することで、再取得のコストを削減します。特に、ネットワーク越しにデータを取得する場合、遅延や帯域幅の問題が発生しやすくなります。キャッシュ戦略には、メモリキャッシュ、ディスクキャッシュ、HTTPキャッシュなどがあり、それぞれの特性を理解することが必要です。

コード例(JavaScript)


const cache = {};

async function fetchData(url) {
    if (cache[url]) {
        console.log('Returning cached data for:', url);
        return cache[url];
    }

    const response = await fetch(url);
    const data = await response.json();
    cache[url] = data; // キャッシュに保存
    console.log('Fetching new data for:', url);
    return data;
}

コードの行ごとの解説

  1. const cache = {}; – キャッシュを保存するためのオブジェクトを初期化します。
  2. async function fetchData(url) { – データを取得するための非同期関数を定義します。
  3. if (cache[url]) { – キャッシュにデータが存在するかを確認します。
  4. return cache[url]; – キャッシュが存在する場合、キャッシュデータを返します。
  5. const response = await fetch(url); – キャッシュがない場合、APIからデータを取得します。
  6. cache[url] = data; – 新たに取得したデータをキャッシュに保存します。
  7. return data; – 最後に取得したデータを返します。

解説編

このキャッシュ戦略はシンプルですが、実際の業務での落とし穴がいくつか存在します。例えば、キャッシュが古いデータを返すリスクがあります。これを防ぐためには、キャッシュの有効期限を設定するか、データの変更があった際にキャッシュを無効化する仕組みが必要です。また、キャッシュのサイズ管理も重要で、メモリを圧迫しないように古いエントリを削除するロジックを組み込むことが求められます。

まとめ

  • キャッシュ戦略は、パフォーマンス向上に寄与する重要な手法である。
  • キャッシュの有効期限やサイズ管理を適切に行うことで、古いデータを防ぐことができる。