C#上級

上級 C#で学ぶマイクロサービス｜練習問題編

 

導入

マイクロサービスアーキテクチャは、現代のソフトウェア開発において重要な手法です。このアーキテクチャを採用することで、サービスを独立してデプロイできるため、チームはそれぞれのサービスに集中しやすくなります。本記事では、C#を使ったマイクロサービスの実装における具体的なシチュエーションを考察し、実務に役立つ知識を深めます。

教科書レベルの解説（マイクロサービス）

重要な概念の整理

マイクロサービスは、各サービスが独立して動作し、APIを通じて通信することが特徴です。この設計により、サービスのスケーラビリティやメンテナンス性が向上します。しかし、サービス間の通信に伴う遅延やエラーハンドリングが新たな課題となります。特に、サービス間の依存関係を適切に管理しないと、システム全体の可用性に影響を及ぼす可能性があります。

コード例（C#）


using Microsoft.AspNetCore.Mvc;

namespace MyMicroservice.Controllers
{
    [ApiController]
    [Route("api/[controller]")]
    public class UserController : ControllerBase
    {
        private readonly IUserService _userService;

        public UserController(IUserService userService)
        {
            _userService = userService;
        }

        [HttpGet("{id}")]
        public IActionResult GetUser(int id)
        {
            var user = _userService.GetUserById(id);
            if (user == null)
            {
                return NotFound();
            }
            return Ok(user);
        }
    }
}

コードの行ごとの解説

  1. using Microsoft.AspNetCore.Mvc; – ASP.NET Core MVCを使用するための名前空間をインポートしています。
  2. [ApiController] – このクラスがAPIコントローラであることを示します。
  3. [Route(“api/[controller]”)] – ルーティングの設定を行い、コントローラの名前に基づいてURLを構成します。
  4. private readonly IUserService _userService; – ユーザーサービスのインスタンスを保持するためのフィールドを定義しています。
  5. public UserController(IUserService userService) – コンストラクタで依存性注入を行い、ユーザーサービスを受け取ります。
  6. [HttpGet(“{id}”)] – HTTP GETメソッドに対応するエンドポイントを定義します。
  7. var user = _userService.GetUserById(id); – ユーザーサービスから指定されたIDのユーザー情報を取得します。
  8. if (user == null) – ユーザーが見つからない場合の処理を行います。
  9. return Ok(user); – ユーザー情報をJSON形式で返します。

練習問題編

以下に、マイクロサービスに関連する練習問題を用意しました。各問題には模範解答と解説を記載しています。

  1. 問題1: マイクロサービス間の通信でよく使われるプロトコルは何ですか？
    2. 
模範解答: HTTP/REST
解説: マイクロサービス間の通信には、HTTP/RESTが一般的に使用されます。これにより、サービスは軽量な通信を行うことができます。
  2. 問題2: マイクロサービスアーキテクチャにおけるトランザクション管理の課題は何ですか？
    3. 
模範解答: 分散トランザクションの管理
解説: 各サービスが独立して動作するため、トランザクションが複数のサービスにまたがる場合、整合性を保つことが難しくなります。
  3. 問題3: サービス間の通信において、どのようにエラーハンドリングを行うべきですか？
    4. 
模範解答: リトライやサーキットブレーカーを用いる
解説: エラーが発生した場合、リトライやサーキットブレーカーを使用することで、サービスの可用性を向上させることができます。

まとめ

  • マイクロサービスは独立したサービスを構築することで、開発の効率を高めます。
  • 依存関係やエラーハンドリングを適切に管理することが、システム全体の信頼性を確保する鍵です。
  • 実務においては、具体的なシチュエーションに応じたアプローチが求められます。
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