導入
マイクロサービスアーキテクチャは、複雑なシステムを小さなサービスに分割し、各サービスが独立して開発・デプロイできるようにする手法です。Javaを使用したマイクロサービス開発では、特にSpring Bootがよく利用されます。本記事では、実務で遭遇しやすい具体的なシチュエーションを通じて、マイクロサービスに関するよくある質問を解説します。
教科書レベルの解説(マイクロサービス)
重要な概念の整理
マイクロサービスは、各サービスが特定のビジネス機能を持ち、APIを介して通信することが基本です。このアーキテクチャにより、スケーラビリティや可用性の向上が期待できますが、サービス間の通信やデータ整合性を考慮する必要があります。また、各サービスの監視や管理も重要な課題です。
コード例(Java)
@RestController
@RequestMapping("/api/v1/products")
public class ProductController {
@Autowired
private ProductService productService;
@GetMapping("/{id}")
public ResponseEntity getProductById(@PathVariable Long id) {
Product product = productService.findById(id);
if (product == null) {
return ResponseEntity.notFound().build();
}
return ResponseEntity.ok(product);
}
@PostMapping
public ResponseEntity createProduct(@RequestBody Product product) {
Product createdProduct = productService.save(product);
return ResponseEntity.status(HttpStatus.CREATED).body(createdProduct);
}
}
コードの行ごとの解説
- @RestController: このクラスがREST APIのコントローラーであることを示します。
- @RequestMapping(“/api/v1/products”): このコントローラーが”/api/v1/products”パスに関連するリクエストを処理することを定義します。
- getProductById: 特定のIDを持つ製品を取得するメソッドです。存在しない場合は404エラーを返します。
- createProduct: 新しい製品を作成するメソッドです。リクエストボディから製品情報を受け取り、保存します。
Q&A編
以下に、マイクロサービスに関するよくある質問とその回答を示します。
- Q1: マイクロサービス間の通信に最適な方法は何ですか?
A1: RESTful APIやgRPCが一般的です。RESTはシンプルで広く使われていますが、gRPCはバイナリプロトコルを使用し、高速な通信が可能です。 - Q2: データベースは各マイクロサービスごとに分けるべきですか?
A2: それぞれのマイクロサービスが独立して動作するためには、分ける方が望ましいです。ただし、データの整合性を保つための戦略が必要です。 - Q3: サービスのスケーラビリティをどう確保しますか?
A3: 各マイクロサービスをコンテナ化し、オーケストレーションツール(例: Kubernetes)を使用することで、必要に応じてスケールアウトが可能です。 - Q4: エラーハンドリングはどのように行いますか?
A4: 各サービスで適切なHTTPステータスコードを返し、エラーメッセージを統一することで、クライアント側でのエラーハンドリングを容易にします。 - Q5: サーキットブレイカーはどのように実装しますか?
A5: Resilience4jなどのライブラリを利用することで、簡単にサーキットブレイカーの機能を実装できます。
まとめ
- マイクロサービスは、独立したサービスが連携することで、システム全体の柔軟性を向上させます。
- 具体的な通信方法やデータベースの設計は、システムの要件に応じて適切に選択することが求められます。