JavaScript上級

上級 JavaScriptで学ぶセキュリティ基礎|練習問題編

導入

Webアプリケーションの開発において、セキュリティは避けて通れないテーマです。特に、JavaScriptを用いたフロントエンド開発では、クライアントサイドの脆弱性が悪用されるケースが多く見受けられます。ここでは、実際の業務で遭遇しやすい「クロスサイトスクリプティング(XSS)」をテーマに取り上げ、その対策について考察します。

教科書レベルの解説(セキュリティ基礎)

重要な概念の整理

クロスサイトスクリプティング(XSS)は、悪意のあるスクリプトが他のユーザーのブラウザで実行される攻撃手法です。これにより、ユーザーのクッキー情報やセッション情報が盗まれる可能性があります。XSSを防ぐためには、ユーザーからの入力を適切にサニタイズし、信頼できないデータをHTMLとして直接出力しないことが重要です。

コード例(JavaScript)


// ユーザーの入力を受け取る関数
function getUserInput(input) {
    // サニタイズ処理を行う
    const sanitizedInput = sanitizeInput(input);
    // サニタイズされた入力を表示
    document.getElementById('output').innerHTML = sanitizedInput;
}

// サニタイズ処理
function sanitizeInput(input) {
    const tempDiv = document.createElement('div');
    tempDiv.innerText = input; // innerTextを使用してスクリプトを無害化
    return tempDiv.innerHTML; // 無害化した内容を返す
}

// 例として呼び出し
getUserInput('');

コードの行ごとの解説

  1. getUserInput(input): ユーザーからの入力を受け取る関数。
  2. sanitizeInput(input): 入力をサニタイズするための関数。
  3. const tempDiv = document.createElement(‘div’); 一時的なdiv要素を作成。
  4. tempDiv.innerText = input; innerTextを使用して、スクリプトを無害化。
  5. return tempDiv.innerHTML; 無害化した内容を返却。
  6. document.getElementById(‘output’).innerHTML = sanitizedInput; サニタイズされた入力をHTMLとして出力。

練習問題編

以下の練習問題を解いて、XSS対策の理解を深めましょう。

  1. 問題1: サニタイズ処理を行わない場合のリスクを説明してください。
  2. 問題2: innerTextとinnerHTMLの違いを説明し、どちらを使用すべきか理由を述べてください。
  3. 問題3: ユーザー入力をサニタイズするための他の手法を挙げてください。
  4. 問題4: XSS攻撃の実例を挙げ、その影響を説明してください。
  5. 問題5: サニタイズ処理を行った場合でも、他に考慮すべきセキュリティ対策はありますか?

まとめ

  • クロスサイトスクリプティング(XSS)は重大なセキュリティリスクである。
  • ユーザー入力を適切にサニタイズすることが、XSS対策の基本である。
  • innerTextを使用することで、悪意のあるスクリプトを無害化できる。
  • 他のセキュリティ対策も併せて考慮することが重要である。