導入
Webアプリケーションの設計において、効率的なコードを書くことは不可欠です。しかし、経験豊富なエンジニアであっても、設計段階での判断ミスや不適切なパターンが後に大きな問題を引き起こすことがあります。本記事では、C#を用いたWebアプリ設計における典型的なアンチパターンを紹介し、それらをどのように改善できるかを具体的に考察します。
教科書レベルの解説(Webアプリ設計)
重要な概念の整理
Webアプリケーションは、複数のコンポーネントから構成されるため、設計時にはそれぞれの役割や責任を明確にすることが求められます。特に、ビジネスロジックとデータアクセス層の分離は、保守性やテストの容易さを高めるために重要です。ここでは、特に「肥大化したコントローラー」や「過剰な依存関係」といったアンチパターンについて焦点を当てます。
コード例(C#)
public class UserController : Controller
{
private readonly IUserService _userService;
public UserController(IUserService userService)
{
_userService = userService;
}
public IActionResult Create(UserModel model)
{
if (ModelState.IsValid)
{
_userService.AddUser(model);
return RedirectToAction("Index");
}
return View(model);
}
public IActionResult GetUserDetails(int id)
{
var user = _userService.GetUserById(id);
if (user == null) return NotFound();
return View(user);
}
}
コードの行ごとの解説
- public class UserController : Controller – コントローラークラスの定義。MVCパターンにおけるコントローラーの役割を果たす。
- private readonly IUserService _userService; – ユーザーサービスのインスタンスを保持。依存性注入によって管理される。
- public UserController(IUserService userService) – コンストラクタでサービスを受け取り、コントローラーに必要な依存関係を解決。
- if (ModelState.IsValid) – モデルの状態を検証。無効な場合は元のビューを表示。
- _userService.AddUser(model); – ユーザーを追加するメソッドを呼び出す。ビジネスロジックをサービス層に分離。
- return NotFound(); – ユーザーが見つからない場合、404エラーを返す。
アンチパターン編
多くの開発者が直面する「肥大化したコントローラー」というアンチパターンがあります。このパターンは、コントローラーがビジネスロジックやデータアクセスの責任を持ちすぎている場合に発生します。例えば、コントローラー内で直接データベースにアクセスするコードを書くと、テストが難しくなり、保守性が低下します。また、コントローラーの責任が大きくなると、変更が必要な際に影響範囲が広がり、バグの温床となります。
この問題を解決するためには、ビジネスロジックをサービス層に移すことが効果的です。上記のコード例のように、コントローラーはリクエストを受け取り、サービスを介して処理を行うことで、責任を明確に分離できます。
まとめ
- コントローラーはビジネスロジックを持たないよう設計する。
- 依存性注入を活用し、テスト可能なコードを書く。
- 責任の分離を意識し、保守性を高める。