JavaScript中級

中級 JavaScriptで学ぶマイクロサービス|ケーススタディ編

導入

マイクロサービスアーキテクチャは、複雑なアプリケーションを小さな独立したサービスに分割する手法です。このアプローチは、開発チームが個々のサービスを独立して開発、デプロイ、スケーリングできることを可能にします。本記事では、架空のプロジェクトを通じて、JavaScriptを使用したマイクロサービスの具体的な実装方法を探ります。

教科書レベルの解説(マイクロサービス)

重要な概念の整理

マイクロサービスは、以下の主要な概念に基づいています。

  • サービスの独立性: 各サービスは独自のビジネス機能を持ち、他のサービスから独立して動作します。
  • APIベースの通信: サービス間の通信はAPIを通じて行われ、RESTやGraphQLなどのプロトコルが一般的です。
  • データ管理: 各サービスは独自のデータベースを持ち、データの整合性を保ちながらも独立性を維持します。

コード例(JavaScript)


// Expressを使用した簡単なマイクロサービスの例
const express = require('express');
const app = express();
const port = 3000;

app.use(express.json());

let products = [
    { id: 1, name: 'Product A', price: 100 },
    { id: 2, name: 'Product B', price: 150 }
];

// 商品一覧取得
app.get('/products', (req, res) => {
    res.json(products);
});

// 商品追加
app.post('/products', (req, res) => {
    const newProduct = { id: products.length + 1, ...req.body };
    products.push(newProduct);
    res.status(201).json(newProduct);
});

// サーバー起動
app.listen(port, () => {
    console.log(`Service running at http://localhost:${port}`);
});

コードの行ごとの解説

  1. 1行目: Expressフレームワークをインポートします。
  2. 3行目: Expressアプリケーションを初期化します。
  3. 5行目: JSON形式のリクエストボディを解析するミドルウェアを追加します。
  4. 7行目: 初期データとしての商品リストを定義します。
  5. 10-12行目: GETリクエストで商品一覧を取得するエンドポイントを作成します。
  6. 15-20行目: POSTリクエストで新しい商品を追加するエンドポイントを作成します。
  7. 23行目: サーバーを指定したポートで起動します。

ケーススタディ編

架空のオンラインストア「Shopify」を例に考えます。このプロジェクトでは、商品管理のためのマイクロサービスを構築しています。最初は単純なREST APIを実装しましたが、実際の運用でいくつかの課題に直面しました。

一つの落とし穴は、データの整合性です。複数のサービスが同じデータベースにアクセスすると、データの競合が発生する可能性があります。これを避けるために、各マイクロサービスが独自のデータストレージを持つことが推奨されます。また、APIの設計も重要です。エンドポイントの設計が不適切だと、クライアント側で複雑なロジックが必要になり、開発効率が低下します。

改善策として、API設計にGraphQLを導入しました。これにより、クライアントは必要なデータだけをリクエストでき、オーバーフェッチやアンダーフェッチの問題を解消しました。また、各サービスが独立してスケーリングできるように、Dockerを使用したコンテナ化も行いました。

まとめ

  • マイクロサービスは、独立したサービスを構築することで、開発の柔軟性を高めます。
  • データの整合性やAPI設計に注意を払い、運用上の課題を解決することが重要です。
  • コンテナ化技術を活用することで、スケーラビリティを向上させることができます。