導入
本記事では、上級者向けのリファクタリング手法をTypeScriptを用いて具体的なケーススタディを通じて探求します。リファクタリングは、コードの可読性や保守性を高めるための重要なプロセスですが、実際のプロジェクトでは多くの落とし穴が存在します。今回は、架空のプロジェクト「Todoリストアプリ」を例に、リファクタリングの実践的なアプローチを解説します。
教科書レベルの解説(リファクタリング)
重要な概念の整理
リファクタリングとは、外部の動作を変えずに内部の構造を改善するプロセスです。これにより、コードの可読性、再利用性、テスト容易性が向上します。リファクタリングの際には、以下のポイントに注意が必要です。
- コードの重複を排除する
- 関数の責務を明確にする
- 適切な命名規則を用いる
コード例(TypeScript)
// Todoアイテムを管理するクラス
class TodoItem {
constructor(public title: string, public completed: boolean = false) {}
toggle() {
this.completed = !this.completed;
}
}
// Todoリストを管理するクラス
class TodoList {
private items: TodoItem[] = [];
addItem(title: string) {
this.items.push(new TodoItem(title));
}
getCompletedItems() {
return this.items.filter(item => item.completed);
}
getIncompleteItems() {
return this.items.filter(item => !item.completed);
}
}
コードの行ごとの解説
- クラス定義: TodoItemクラスは、個々のTodoアイテムを表現します。タイトルと完了状態を保持します。
- トグルメソッド: toggleメソッドにより、完了状態を反転させることができます。
- TodoListクラス: Todoアイテムのコレクションを管理するクラスで、アイテムの追加やフィルタリングを行います。
- フィルターメソッド: getCompletedItemsとgetIncompleteItemsメソッドにより、完了したアイテムと未完了のアイテムをそれぞれ取得できます。
ケーススタディ編
架空の「Todoリストアプリ」では、最初に実装したコードが機能しているものの、次第に機能追加や修正が重なり、コードが複雑化していきました。特に、アイテムのフィルタリングメソッドが増えるにつれて、メンテナンスが難しくなってきました。この状況を改善するために、リファクタリングを行います。
具体的には、フィルタリングのロジックを一つのメソッドにまとめ、引数でフィルタ条件を受け取る形に変更します。これにより、コードの重複を排除し、可読性を高めることができます。
まとめ
- リファクタリングは、コードの内部構造を改善し、可読性や保守性を向上させるための重要なプロセスです。
- 具体的なケーススタディを通じて、実務に即したリファクタリング手法を学ぶことができます。