C#中級

中級 C#で学ぶWebアプリ設計|アンチパターン編

導入

Webアプリケーションの設計において、開発者はしばしば特定のパターンに従うことが求められますが、同時にそれらのパターンが逆に問題を引き起こすこともあります。特に中級レベルのエンジニアが直面することが多いのが「アンチパターン」です。このセクションでは、C#を用いたWebアプリ設計における具体的なアンチパターンを取り上げ、その問題点と改善策を考察します。

教科書レベルの解説(Webアプリ設計)

重要な概念の整理

Webアプリ設計では、クリーンアーキテクチャやMVC(モデル・ビュー・コントローラー)といった設計パターンが広く使われています。これらは、コードの可読性や保守性を向上させるための手段として有効ですが、誤った実装や不適切な適用は逆効果を生むことがあります。特に、ビジネスロジックとプレゼンテーションロジックの分離が不十分な場合、複雑な依存関係やテストの難しさを引き起こすことがあります。

コード例(C#)


public class UserService
{
    private readonly DatabaseContext _context;

    public UserService(DatabaseContext context)
    {
        _context = context;
    }

    public void RegisterUser(string username, string password)
    {
        var user = new User { Username = username, Password = password };
        _context.Users.Add(user);
        _context.SaveChanges();
    }
}

コードの行ごとの解説

  1. public class UserService: ユーザーに関するビジネスロジックを担当するクラスです。
  2. private readonly DatabaseContext _context;: データベースへのアクセスを行うコンテキストを保持しますが、直接依存しています。
  3. public UserService(DatabaseContext context): コンストラクタで依存関係を注入していますが、テストが難しくなります。
  4. public void RegisterUser(string username, string password): ユーザー登録のメソッドです。ここでビジネスロジックとデータアクセスが混在しています。
  5. _context.Users.Add(user);: 直接データベースにアクセスしているため、テストやモックが困難です。
  6. _context.SaveChanges();: 変更をデータベースに保存しますが、トランザクション管理が不明瞭です。

アンチパターン編

上記のコード例では、ビジネスロジックがデータアクセス層に強く依存しており、これが問題の一因となります。このような設計は「データアクセスアンチパターン」と呼ばれ、テストの難しさやコードの再利用性を損なう結果につながります。改善策としては、リポジトリパターンを導入し、データアクセスを抽象化することが挙げられます。

まとめ

  • ビジネスロジックとデータアクセスの分離が重要です。
  • リポジトリパターンの導入により、テスト可能な設計を実現できます。
  • 適切な依存関係の管理が、保守性の向上に寄与します。