TypeScript上級

上級 TypeScriptで学ぶ非同期処理|ケーススタディ編

導入

非同期処理は、現代のアプリケーション開発において不可欠な要素です。特に、複数のデータソースから情報を取得する必要がある場合、非同期処理の理解が求められます。ここでは、架空のプロジェクトを通じて、TypeScriptを用いた非同期処理の実践的な適用方法を探ります。

教科書レベルの解説(非同期処理)

重要な概念の整理

非同期処理とは、プログラムの実行が他の処理を待たずに進むことを指します。これにより、ユーザーインターフェースがフリーズすることなく、バックグラウンドでタスクを実行できます。Promiseやasync/awaitなどの構文が、TypeScriptにおける非同期処理の基本的な手法です。

コード例(TypeScript)


async function fetchData(url: string): Promise {
    const response = await fetch(url);
    if (!response.ok) {
        throw new Error('Network response was not ok');
    }
    return await response.json();
}

async function processUserData() {
    try {
        const userData = await fetchData('https://api.example.com/users');
        console.log(userData);
    } catch (error) {
        console.error('Error fetching user data:', error);
    }
}

processUserData();

コードの行ごとの解説

  1. async function fetchData(url: string): Promise { – 非同期関数を定義し、URLを引数として受け取ります。
  2. const response = await fetch(url); – 指定されたURLからデータを取得し、レスポンスを待ちます。
  3. if (!response.ok) { – レスポンスのステータスを確認し、エラーがあれば例外をスローします。
  4. return await response.json(); – レスポンスをJSON形式で返します。
  5. async function processUserData() { – ユーザーデータを処理するための非同期関数を定義します。
  6. const userData = await fetchData('https://api.example.com/users'); – ユーザーデータを取得し、待機します。
  7. console.log(userData); – 取得したデータをコンソールに出力します。
  8. } catch (error) { – エラーが発生した場合の処理を行います。
  9. console.error('Error fetching user data:', error); – エラーメッセージをコンソールに出力します。
  10. processUserData(); – 定義した関数を呼び出します。

ケーススタディ編

架空のプロジェクトでは、ユーザー情報を取得し、画面に表示するアプリケーションを開発しています。このアプリケーションは、複数のAPIからデータを取得する必要があります。ここでの課題は、APIの応答時間が異なるため、データ取得の順序が不確定であることです。このような場合、非同期処理を適切に管理することが重要です。

例えば、ユーザー情報とその関連データを同時に取得する場合、Promise.allを使用することで、複数の非同期処理を並行して実行できます。これにより、全てのデータが揃った時点で処理を続行することが可能です。しかし、APIの一つでも失敗すると全体が失敗するため、適切なエラーハンドリングが欠かせません。

まとめ

  • 非同期処理は、ユーザー体験を向上させるために不可欠な技術です。
  • Promise.allを利用することで、複数の非同期処理を効率的に管理できます。
  • エラーハンドリングを適切に行うことで、信頼性の高いアプリケーションを構築できます。