JavaScript上級

上級 JavaScriptで学ぶ例外設計|ケーススタディ編

導入

企業内でのプロジェクトにおいて、例外設計は特に重要な要素です。適切な例外処理を行わないと、システム全体の信頼性が損なわれ、エンドユーザーに悪影響を及ぼす可能性があります。本記事では、架空のプロジェクトを通じて、JavaScriptにおける例外設計の実践的なアプローチを紹介します。

教科書レベルの解説(例外設計)

重要な概念の整理

例外設計とは、エラーが発生した際にどのようにシステムが反応するかを定義するプロセスです。これには、エラーの種類を特定し、それに応じた適切な処理を行うことが含まれます。また、例外を適切に扱うことで、システムの可用性やメンテナンス性を向上させることができます。

コード例(JavaScript)


// ユーザー情報を取得する関数
async function fetchUserData(userId) {
    try {
        const response = await fetch(`/api/users/${userId}`);
        if (!response.ok) {
            throw new Error(`HTTPエラー: ${response.status}`);
        }
        const userData = await response.json();
        return userData;
    } catch (error) {
        console.error('ユーザー情報の取得に失敗しました:', error);
        // エラーを再スローして呼び出し元で処理できるようにする
        throw error;
    }
}

コードの行ごとの解説

  1. async function fetchUserData(userId): ユーザー情報を非同期に取得する関数を定義します。
  2. try {…} catch (error): エラーが発生する可能性のあるコードを実行し、エラーが発生した場合にはcatchブロックで処理します。
  3. const response = await fetch(`/api/users/${userId}`): ユーザー情報を取得するためにAPIにリクエストを送信します。
  4. if (!response.ok): HTTPレスポンスが成功でない場合、エラーをスローします。
  5. console.error(…): エラーが発生した場合、その内容をコンソールに出力します。
  6. throw error: エラーを再スローすることで、呼び出し元でのさらなる処理を可能にします。

ケーススタディ編

あるスタートアップ企業では、ユーザー情報を管理するWebアプリケーションの開発が進められていました。プロジェクトチームは、APIからユーザー情報を取得する機能を実装する際に、例外設計をどのように行うかを議論しました。チームメンバーの一人は、エラー処理が不十分な場合、ユーザーに不適切な情報を表示してしまうリスクがあることを指摘しました。

このケースでは、APIからのレスポンスが失敗した場合に、どのようにエラーメッセージをユーザーに伝えるかが課題となりました。単にエラーをコンソールに出力するだけではなく、ユーザーに対しても適切なフィードバックを行う必要がありました。チームは、エラーをキャッチした際に、ユーザー向けにカスタマイズしたメッセージを表示することに決定しました。

このように、例外設計においては、ただエラーを捕捉するだけでなく、ユーザー体験を考慮した設計が求められます。このケースの教訓として、エラー処理を単なるロギングに留めず、ユーザーに対する配慮を忘れないことが挙げられます。

まとめ

  • 例外設計は、システムの信頼性を高める重要な要素である。
  • エラー処理は、ユーザー体験に直結するため、適切なフィードバックを提供することが求められる。
  • コードの再利用性を考慮し、エラー処理のロジックを共通化することも有効である。